電子書籍の値段の付け方

電子書籍の値段の付け方というのは、
実は電子書籍を出版しようとする人の
多くが悩んでいるところでアリます。

出版社の立場からすると、
紙の本を出してたりすると、
取次やらとの兼ね合いなんかもアリますし、

個人でやっている人なんかだと、
そもそも本の値段はどうしたらいいのかとか。

めきし粉書房では、一部の本で
成長価格方式というのを実験的にやっているわけなんですが 、
世の中には、様々な取り組みがあったりしまいす。


その一つに「言い値書店」さんがやっているものがあり、
どういう方式かというと、
購入者が電子書籍の値段を決める事ができる(Pay-What-You-Want方式)
だ、そうですな。
少し面白いなぁと思ったのは、購入するときだけではなくて、
無料(0円)で購入して読み終わった後に有料購入に切り替える事も可能

という点とかですか。


しかしこの顧客が主体的に価格を決める方式と言うのは、
個人的に言いますと、チップ文化が発達していない日本では
逆に、買いにくいのではないのかなぁっと。

たとえば、以前日本にも、
客が料金を決めるレストランというのがあったのですが、
「使いにくい」というので、早々にサービスを終了してしまいました。

まぁレストランですと、接客なんかがあるわけで、
「見栄」とか「体裁」があったりするわけで、
そこに価格決定を求めるというのが、
日本人には馴染まなかったわけですな。


で、この「言い値書店」さんのシステムを使って
株式会社hon.jpのシステム部さんが出している本に
この電子書籍の言い値販売モデル(Pay What You Want)に関する
個人作家向けの入門書があります。

電子書籍の価格は確率で決まる
という題名の本。

この本について、株式会社hon.jpさんが
制作費と部数と売上と公開されており、中々興味深いなと。
 【5/15時点 制作コスト=24.9万円 売上高=5,350円 DL数=133】
【Bitcoinキャッシュバック対象】

実際、どれぐらいの期間かかって
この制作コストを回収していくことを想定しているのかは
わかりませんが、
どっかでブレークスルーがあるのでしょうかね。。br />

個人的には「言い値」にするのであれば、
ファン心理なんかをくすぐることが重要だと思います。
一昔前で言えば、ジャニーズの会報誌なんかに
話を持ち込むと面白いことになったのかもしれないなぁっと。