『幽麗塔』から考えるコンテンツ内容とキャンペーン

『医龍』なんかの作品で有名な漫画家の乃木坂太郎先生の
現在連載中の作品に『幽麗塔』というものがアリます。


 ※キンドル版の方が、少し安いですね


これが大変面白いわけでありますよ。
謎があり、猟奇趣味があり、倒錯がありので、
読ませる作品なんですな。

まぁ作品自体が面白いという話は、
このブロクでは一旦おいておいて、
今回注目したいのが、少し前にやっていた
キンドル版でのキャンペーンの仕方なんですな。

現在7巻まで刊行されているこの作品なんですが、
少し前まで、この1~3巻まで、
期間限定の無料お試し版という
キャンペーンをやられていたのですな。

購読期間が限定ですから、
期限が来ると読めなくなってしまうわけなんですが、
一応、物語の前半は無料で読めると。


で、コンテンツとしてみた場合、
この『幽麗塔』みたいな、謎を解き明かしていく形のものは、
「期間限定の無料お試し版」という方式に
凄くマッチしていたと思うんですな。

途中まで読んじゃうと、
続きが読みたくなってつい次の巻も買ってしまうという形。
それで、さらに読み進めると、当初に貼られていた伏線が気がついて、
無料期間が終わった前の巻を読み直すために買ってしまうという。。

まぁ、私が見事にはまってしまったという話なんですけれどもw
キャンペーンとコンテンツが見事に
マッチしていたように思ったわけです。

もちろん作品としての魅力や底力がないと、
読み始めた読者に対して
こういう効果が上手く発揮できないわけなんですが、
『幽麗塔』は、十分にその力があるのではないかと。


キンドルを始めとした電子書籍なんかでは、
出版社によっては「期間限定の無料お試し版」という
キャンペーン方式を使えるみたいなので、
この方式で販売を伸ばす作品は、
これから結構ででくるかもしれませんよ。

例えば他にどんな作品が適しているかと考えてみると
有名ドコロの作品で言えば、
『DEATH NOTE』なんていう名前がでてくるかもしれません。
そういう作品は、再びキンドルとかで結構売れちゃうかも。。


兎にも角にも、
単体で話が完結するのではなくて、
魅力のある展開で 次巻への引きと、
伏線の回収っていうのが、
すぐに買うという行動になむすびつきやすい
電子書籍では特に重要になってくるのでは
ないのかなぁと思ったりします。